調剤薬局の今後!訪問服薬指導の充実度が大切

薬学部生、受験生を対象として調剤薬局の注目サービスを紹介しています!訪問服薬指導など在宅医療関連の事業展開を行っているかどうかが今後、薬局の明暗を分けるといっても過言ではありません♪薬局に就職するなら、時代に即した事業を行っているかどうかをチェックしましょう!
調剤薬局への就職を目指すなら、薬局の事業内容から将来性を予測するという考え方が不可欠!こちらでは訪問服薬指導のサービス内容で薬局の今後を占う…という見方を紹介しています♪

薬局も付加価値の時代!?訪問服薬指導の多様化

最近は高齢化が進んだ影響で地域医療、プライマリ・ケアの重要性に注目が集まっており、在宅医療の一環として調剤薬局による在宅服薬指導の需要も高まってきました。日本は現在、高齢者の人口割合が21%を超えて超高齢社会へと突入していますので、今後もこの傾向は変わらないでしょう。
これからの調剤薬局を考える上では“どのように在宅医療へとコミットしていくか”という考え方も必要になってくると考えて間違いありません。伸びる薬局とそうでない薬局の差は、間違いなく在宅医療に参加出来るか否かという部分で分かれていくはずです。
そこで、今回は神奈川県の薬局チェーン“薬樹”が行っている訪問薬剤管理指導サービスについて紹介したいと思います。

薬局チェーン“薬樹”の高齢者見守りサービス!

神奈川県の薬局チェーン“薬樹”では、血圧計に通信機能を付加した装置を用いて、一人暮らし高齢者の見守りサービスを展開しています。近年、社会問題化している独居老人の孤独死を防ぐ試みの1つです。
具体的には、訪問服薬管理の歳に通信機能のついた血圧計を貸与し、朝に血圧測定を行ったあと、ボタン1つでデータ送信できるようになっている…というもの。測定データが送られていない患者に安否確認の連絡を行い、その連絡も取れない場合には地域のケアマネージャーに連絡を入れるという体制になっています。また、血圧に異常が見られる場合はデータを受け取った薬剤師の判断で主治医に連絡するなどの対応策がマニュアル化されており、急変をいち早く察知するための一助としても優秀。
この試みは2012年の“横浜市在宅療養ネットワーク強化等支援事業”にも選ばれており、独居老人の健康管理を推進するための方策として高い評価を受けています。
調剤薬局への就職を考えるにあたっては、こうした時代に即したサービス展開を行っている薬局を選ぶことが重要。10年後、20年後の安定雇用を考えるなら、就職先候補の事業内容について精査することも重要だと思いますよ!