薬学部のカリキュラムが変わる〜志望校決定は慎重に!

薬科大のカリキュラムが見直されることが決まり、今後の薬学部受験生は大学選びに関して、今まで以上に慎重を期さなければならなくなったことを解説。独自カリキュラム重視の体制に変わるので、偏差値より内容重視の大学選択が必須です!
全薬学部が共通で用いるコアカリキュラムが改訂されることになりました!これにより、大学ごとの独自カリキュラムが全科目の3割を占めることになり、大学選びの重要性が増したのです!

薬学教育コアカリキュラムが改正される!?

薬学教育モデル・コアカリキュラムという大学薬学部の教育内容を規定するカリキュラムが改訂される見通しとなりました。すでに改定案はほぼ確定しており、パブリックコメントの募集を行った後、年末までには正式決定する見込みです。
すでに9月13日、日本全国の薬学部、薬科大を対象とした説明会を行っており、文部科学省の“薬学系人材養成のあり方に関する検討会”で正式決定されることは確定的。実際に新しいコアカリキュラムに即した教育が行われるようになるのは2015年度入学の世代からとなります。
これまでのカリキュラムは非常に過密あった上、講義単位で策定されていたため、ほとんどの大学はカリキュラムに書かれている講義をそのまま授業科目として提供していました。しかし、これでは各大学の特徴を生かせないため、より自由度の高い新カリキュラムが策定されたわけです。今後は7割をコアカリキュラムに準拠し、3割を大学の独自カリキュラムに沿って薬学教育が行われることになります。

新カリキュラムによって大学選びが重要になる!

カリキュラムの自由度が向上し、独自の授業科目が増えることで、今後は大学ごとの教育内容の差が顕著になることが予想されます。
そうなると、どの大学に進学したかによって習得できる知識、技術に大きな差異が生まれることになるでしょう。これからは偏差値、大学のブランドネームだけでなく、大学ごとのカリキュラム、履修内容を確認して受験校を選ぶ必要があるのです!“自分がどんな薬剤師になりたいか”そして“どんな職場で働きたいのか”を熟考し、自分の目標に沿った大学を選ばないと理想とする6年間を送ることは難しいでしょう。
漢方など東洋医学について学べるのか、臨床実習を行う医療機関は確保できているか、万一不明点が出てきた場合のリメディアル教育を行っているか…などなど大学ごとの特色を重視して志望校を決定してくださいね!