病棟薬剤師は不足傾向!需要過多なので就職しやすい♪
病棟への就職を目指している薬学部生&受験生に向けて、病院薬剤師の充足率調査結果をお伝えしています!薬剤師の需要が多ければ、その分、人材確保のために給与条件などを高くする医療機関が多くなります。薬剤師の現状をしっかりと知っておきましょう♪
病棟での人材需要はまだまだ拡大中!?病院薬剤師を目指している人に朗報♪厚労相の調査によれば、病院での薬剤師充足率はまだ不十分なので、好条件で就職するチャンスがたくさん!
まだまだ必要!薬剤師の需要は増加中!?
医療法によって定められている厚生労働省医政局の病院立ち入り検査結果が発表されました。これは“医療機関における医療従事者の人員配置が充足しているかどうか”を調査するもので、今回発表されたのは2011年の立ち入り検査結果。実際の調査からやや遅れて公表されますが、1年や2年で大きく状況が変わることはないので、基本的には現在も同じ傾向が続いていると判断して大丈夫だと思います。
その結果、薬剤師の適合率は95.3%となっており、配置率100%にはまだ遠い状況です。これからも病棟薬剤師の不足が続いていき、薬学部卒業者が有利な“就職売り手市場”が継続するものと考えて良いでしょう。
ちなみに2011年に調査されたのは8,161の医療機関。これは日本全国にある医療機関の94.9%に相当しており、かなり信頼性の高い数値と考えて良いはず。
地域別の適合率は!?薬剤師需要の地域差を探る
それでは、今度は地域ごとの薬剤師適合率を見ていくことにしましょう。
《地域別の薬剤師適合率》
- 北海道&東北地方…93.9%
- 北陸&甲信越地方…95.9%
- 関東地方…96.9%
- 東海地方…96.5%
- 近畿地方…98.1%
- 四国地方…95.4%
- 中国地方…92.8%
- 九州地方…92.6%
東日本平均…95.8%
西日本平均…94.7%
全国平均…95.3%
以上から、医療機関における薬剤師の充足率ではかなりの地域差が見られることが分かります。近畿地方では充足率が非常に高くなっているのに対し、北海道、東北、中国、九州では充足率が低くなっており、薬剤師の就職しやすさ、転職難易度などに影響を与えていることが予想されます。
日本全体で薬剤師不足が続いているため、病棟薬剤師志望の方が有利に就職できるのは間違いありませんが、充足率の低い地域では需要供給のバランスから考えて、より好条件で就職できる可能性が高いでしょう。