病院薬剤師として活躍するにはどうしたら良いの?

こちらでは将来的に病院薬剤師として働きたい受験生に向けて、将来設計の一助となる知識を提供しています。ハードワークなわりにあまり給与や待遇が良くないと噂される病棟薬剤師ですが、どうすればより良い条件で就職できるのでしょうか?
薬学生の将来考察~病院薬剤師として活躍するための方法!

病院薬剤師として活躍するには?

薬学部を志望している受験生の中には、病院などの医療機関で仕事をしたいという方もいるでしょう。そこで、こちらでは病院薬剤師を目指している方に役立つ基礎知識を提供したいと思います!
病院勤務の夢を叶え、かつ充分なお給料をもらうためにはどういった将来設計が必要になるのでしょうか?

病院薬剤師は他より薄給!?

実は、一般に病院勤務の薬剤師は給与が低いと言われています。薬剤師として働いている方全体の平均給与は月収にして37万円だというのに、病院勤めの薬剤師は25万円…。
仕事自体は病院勤務がもっともハードだと言われているのに、随分と不条理な話です。実際、病院は医師が主役の職場ですから、薬剤師の扱いが非常に悪い場合もあるんだとか…。

診療報酬を生み出す薬剤師を目指す!

しかし、病院にとって有用な人材であれば待遇は良くなっていくもの。具体的には、病院の収益になる診療報酬を加算するために欠かせない人材になれば良いのです。
そうなれば病院としても「この人がいなくなったら利益が下がる」という状況になり、滅多な扱いはできなくなるわけですから。
そうなるためには例えば以下のような方法があります。

・精神科専門薬剤師になる!

精神科リエゾンチームという医療チームを構成するために必要なのはは、精神科医、看護師そして“常勤かつ経験豊富な作業療法士、精神保健福祉士、または薬剤師”です。
精神科専門薬剤師であれば条件を満たすことは間違いありません。そうなれば精神科リエゾンチーム加算という診療報酬が算定され、病院の利益に寄与する人材になれるのです。

・感染制御専門薬剤師になる!

感染防止に関する業務を専任で行う薬剤師を病棟に配置することで、感染防止対策加算1という診療報酬が加算されます。実務経験3年以上で専任の薬剤師であれば一応の基準は満たしますが、やはり感染制御専門薬剤師の資格を持っていれば有利に働くでしょう。

こういった資格を持つ薬剤師であれば、病院の診療報酬に直結しているわけですから、不条理な扱いを受けることは少なくなるでしょう。病院にとって必要な人材であることが、充分な給与条件を勝ち取るための第一歩なのです!