偏差値を気にする前に希望の薬学部に入るための勉強が大事。満点ではなく合格点を目指す、そんな実践的な勉強法を紹介!一般大学ではなく、私学系の薬学部・薬科大学受験に特化した勉強法を詳しく解説していきます。

薬学部受験オススメの対策方は?

薬学部の偏差値、の前に!薬剤師になるための勉強の仕方を考えて受験の対策を!

こちらでは、現在の成績ごとに“受験までの期間に何をするべきか”をまとめたいと思います。模擬試験で結果が悪かったりすると「もう受からないのでは…」と不安な気持ちにさいなまれることもあるでしょう。そんな時に、どうすれば良いのか。その指針をお伝えできればと思います。

模試でE判定を取ってしまった…志望校を変えるべき?

模擬試験のE判定というのは、合格可能性20%以下を指す判定のこと。多くの受験生が、このEというアルファベットにネガティブな印象を持っていることでしょう。
しかし、私はE判定が出ても第1志望を変える必要はないと思います。目標は落とさずに、滑り止めを増やして全滅を防ぐなどの冷静な対処をすれば充分。むしろ、目標を下げることはモチベーションの低下に繋がるので良くありません。 …ただし、その後の学習計画はかなり厳しくなりますので、そこは覚悟する必要があります。
E判定を出してしまったら、まずは現在の進度に関係なく、全範囲の総復習を計画に加えなくてはいけません。 英語なら語彙力・文法を最初からやり直します。この場合の単語帳は、同時に熟語を覚えられる『DUO3.0』か、同時に読解力も向上できる『速読英単語』がオススメ。
数学は『チャート式』の白を利用して、1A2Bの全範囲を総ざらいします。この時、見直すだけではなく必ず問題演習をしてください。
理論化学も数学と同じで全範囲の問題演習から入りましょう。必ずmolを完全に理解できるまで続けてください。有機化学・無機化学は暗記カードなどを利用して、徹底した暗記が必須です。
とは言うものの、目指す大学によって勉強方法は少しずつ変わってくると思いますので、おすすめの勉強対策をご紹介します。詳しく知りたい方は『おすすめの受験対策』をご覧ください。

理系なので、英語が苦手です…どうすれば?

まずは精神的な余裕を保つためにも、英語が受験科目に入っていない薬科大学を滑り止めとして受験する計画を立てておきましょう。中堅ランクであれば、2教科or1教科で受験できる大学も沢山あります。
その上で、第1志望に必要な英語の対策を始めましょう。コツは高得点を取ろうとせずに、合格基準ギリギリを目指すことです。数学・化学で一定の点数をたたき出せるのなら、英語は足を引っ張らない程度に出来れば良いのですから。
まずは受験校の過去問で問題傾向を探りましょう。文法問題が過半数を占めるようなら、思い切って「長文は3割も解ければ充分」と割り切っても構いません。短期間で仕上げられる文法に的を絞ってしまいましょう。逆に、大半が長文の場合(難関大学にありがちです)は、予備校などで志望校の対策講座を取るのも手です。問題の癖を徹底的に研究することで、ある程度はごまかしが聞くこともありますし、どんな順序で解けば時間配分をい計算しやすいかも知ることができます。少しずつ英語を克服できましたら、受験対策に向けておすすめの勉強方法をご紹介します。詳細は『 英語の勉強法はどうする?』をご覧ください。

1年あったらどれくらい伸びる?

これから受験生活が始まる皆さんは1年近い期間が残されていると思います。1年というのは皆さんが考えているより、ずっと色々なことができる期間。本気で受験勉強に打ち込めば偏差値で10も20も伸ばすことだって夢じゃないと思います。 ただし、そのためには基礎から着実に勉強するのが大切です。いきなり応用問題を解こうとしたり、難解な範囲に飛びつく受験生も多いですが、基礎が不安定なうちにあれこれ手を伸ばしても意味がありません。
試験では、高校1~2年の範囲からも出題されます。忘れているところがないか今1度復習して、完璧だと思ってから先へ進みましょう。今すぐに始めれば、全範囲をすべてやり直すことだって難しくありません。とにかく、少しでも早くスタートを切り、いざ学習を始めたら基礎から着実に積み上げる。それが唯一最大の受験攻略法だと思います。
ここで薬剤師を目指している方は、今一度確認しておきましょう。ご自身が希望する大学に合格することは大切ですが「国家資格を取得する」ことも忘れないでおきましょう。偏差値も大事ですが、国家資格の合格率も大学選びの1つとなるはずです。詳細は『薬剤師として働くために必要な薬剤師国家資格』をご覧ください。