最低限ここだけは押さえておきたいという、薬学部・薬科大受験対策のポイントをまとめています。重点分野の英語、数学、化学それぞれについて詳しく解説!

具体的な勉強法はどうすれば良い?

薬学部の受験対策はセンター利用に限らず、英語・数学・化学の3分野の入試対策と傾向をしっかり!

受験勉強をする上で、自分のやり方が正しいのかどうかは気になるところ。実際、中には学習時間を長く取って真剣にやっているのに結果が出ない受験生もいます。ここでは、せっかくの努力が無駄にならないように、より効果的な勉強法について考えてみましょう。

英語の勉強法はどうする?

これは、中堅大志望(偏差値55まで)なのか、難関大志望(偏差値55以上)なのかによって変わってきます。
中堅大を目指す場合には『ターゲット』や『DUO3.0』『速読英単語』などから気に入った単語集を使って語彙力をつけ、後は実際の入試問題を解いて頭を慣らしていく方法が一般的でしょう。文法問題についても『英頻』などの手頃な標準問題集を1冊仕上げれば対応できるはずです。
逆に難関大を目指す場合には、5文型を習得して“構文を把握しながら英文を読解する”という方法を学んだほうが良いでしょう。複雑な長文を正確に読解するためには、品詞分解しながら英文を分析する能力が必須だからです。3大予備校(代ゼミ・駿台・河合塾)などの授業を取るか、英語構文に関する参考書を熟読して方法論をマスターしましょう。
とはいえ、英語が苦手な方もいると思います。そんな方のためにちょっとした勉強方法のコツをご紹介します。詳細は『 理系なので、英語が苦手です…どうすれば?』をご覧ください。

数学の勉強法はどうする?

数学に関しては、徹底した問題演習を行うことが何より重要になります。いくら解き方を知っていても、実際に何度も反復して解いた経験がなければ、本番で正確に答えを導き出すことはできません。
数学が不得意な方であれば『チャート式』などを利用して、高校全範囲について総ざらいしていく必要があるでしょう。ちなみに『チャート式』には、表紙が白・黄・青・赤の4種類が存在し、難易度は白が低く、黄<青<赤と上がっていきます。中堅大志望であれば白を完璧にすれば充分でしょう。難関大を目指す場合には黄~青を使うほうがベター。赤については東大・京大などの最難関国立受験者以外は手を出さないほうが無難です。
『チャート式』が合わないと感じる場合には『ニューアクション』や東進が出している『はじめからていねいに』シリーズなどで代用しても良いでしょう。人から教わったほうが学習しやすいと感じている場合には、予備校で自分のレベルにあった授業を受けるのも良い選択だと思います。ただ、いずれの方法を取る場合でも“理解して終わりにするのではなく、解き方を覚えるくらいまで実際に問題を解く”ことが大事です。いくら頭で分かっていても、解けなければそれまでですから。
ではもし、模擬試験などで判定結果が予想より低くなってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。その対処法をご紹介します。詳細は『 模試でE判定を取ってしまった…志望校を変えるべき?』をご覧ください。

化学の勉強法はどうする?

化学については、大きく理論化学・有機化学・無機化学という3分野に分かれています。基本的に理論化学が計算問題、有機・無機が暗記問題と考えればOK。 入学試験での難問は、だいたいが理論化学に属する分野から出題されます。躓く人はたいていmolという単位を使いこなせずに躓いてますので、数学と同様に徹底した問題演習を行うことが必須です。
逆に有機化学・無機化学については覚えることが非常に多くなります。典型的な理系の人は、こちらのほうが辛いかもしれません。ただ、知識問題は知ってさえいれば解けるのですから、時間をかけて勉強すれば結果に直結します。空き時間を活用して、徹底的に頭にたたき込みましょう。