大学選びで偏差値は重要な基準の1つ。だからこそ知っておきたい偏差値の見方

薬学部の偏差値ランキングって?

今の自分と大学の実力を知りたい!薬学部の偏差値をランキングで見てみよう!

偏差値とは、自分がどの程度の学力レベルかを客観的に示す数値で、偏差値ランキングとは、その大学を志望する学生学力レベルの平均値が記されているものです。当サイトでは、ベネッセのマナビジョンの情報を参考に、関東私大薬学部の偏差値と、受験時のポイントをご紹介していきます。

関東私学薬学部偏差値一覧

掲載している偏差値は、最新の河合塾「入試難易予想ランキング表」の関東圏の私立薬科大学、薬学部の偏差値です。(※2023年4月現在)

学校名立地偏差値
慶応義塾大学薬学部東京
1年生は神奈川
62.5
東京理科大学薬学部千葉62.5
北里大学薬学部東京
1年生は神奈川
55.0-57.5
星薬科大学東京52.5-55.0
明治薬科大学東京45.0-55.0
武蔵野大学薬学部東京50.0-52.5
東京薬科大学東京50.0-52.5
昭和薬科大学東京50.0
昭和大学薬学部東京50.0
東邦大学薬学部千葉50.0
日本大学薬学部千葉50.0-52.5
横浜薬科大学神奈川37.5-40.0
帝京大学薬学部東京42.5
帝京平成大学薬学部東京42.5
国際医療福祉大学薬学部栃木45.0
高崎健康福祉大学薬学部群馬37.5
日本薬科大学薬学部埼玉35.0-37.5
城西大学薬学部埼玉37.5-40.0
城西国際大学薬学部千葉35.0
千葉科学大学薬学部千葉35.0

今一度、大学へ行く目的を考える

様々なサイトで紹介されている偏差値ランキング。
志望校を絞るときや、志望校合格の可能性を確認するときに、参考にしている人も多いのではないでしょうか。
より高い偏差値の大学を狙って、勉強に励む受験生も多いかもしれませんね。
しかし、大学を偏差値だけで選んでしまうと、入学後に後悔することも多少なりともあるはず。
大学入学は、そこがゴールなのではなく、将来の目標に向けたスタート地点です。6年間も通うことを考えれば、偏差値だけで薬学部を選ぶ前に、まずは大学へ行く目的や意味を今一度考えてみましょう。
希望の就職のために学べる学科があるか、カリキュラムや教授の質はどうか、事前にしっかりと確認して志望校を決めることをおすすめします。
また、薬学部は6年制の学科が多いので、6年間気持ちよく学べるキャンパスかどうかを確かめるためにも、オープンキャンパスで実際の雰囲気を体験してみることをおすすめします。就職状況や実習内容、施設・環境充実している大学など、徹底比較したランキングをご紹介します。詳細は『 薬学部を多方面から徹底比較!』をご覧ください。

偏差値の基準は三大予備校の模擬試験成績!

世間では"大学の偏差値"というのが絶対の価値基準のように取り沙汰されています。しかし、大学の偏差値がどのように決まっているのかご存じでしょうか?受験生の皆さんの中には、ただ漠然と"偏差値によって大学のランクが決まっている"と認識しているだけの方が多いでしょう。
偏差値というのは代々木ゼミナール・河合塾・駿台予備学校の三大予備校が開催している模擬試験成績を元にしたもの。多くの受験生が模擬試験を受けており、2月には大学受験の本番を迎えます。すると、予備校側は受験結果を確認した上で"どれくらいの偏差値を獲得していた受験生がどの大学に受かったのか"を把握することが可能になります。
そうして、大量の受験生の結果を集計すると"一般的にどのくらいの偏差値を獲得していればどのくらいの大学に受かるのか"という情報が開示されるわけですね。
例えば、ある大学で偏差値55なら過半数が合格しているが、54だと半分以上が落ちているということなら、その大学の偏差値は55となるわけですね。予備校によって最終的な偏差値の決定基準には違いがあるようですが、基本的には膨大なデータの平均値を取る方法がとられているのです。
ですから、自分の合格率を知りたい方は三大予備校の模試を複数受験し、志望大学の偏差値に達しているかどうかを吟味すれば良いわけです。

偏差値は薬学部の絶対的価値基準なのか?

結論からいうと、偏差値というのは人気に左右される一時的な価値基準に過ぎず、薬学部の力を客観的に判断する数値としては不足です。
東京23区にキャンパスを持つ大学には多くの受験生が集まり、自然と倍率が上がります。そうなれば、どうしても過半数が合格する偏差値は上昇し、大学のレベルは大きく上がってしまいます。ですが、それは人気を反映した見かけ上のレベルに過ぎません。
重要なのは、薬学部を出た後に薬剤師の国家試験に合格し、希望する職場に就職できるかどうかです。例えば、偏差値が高いのに国家試験成績が今ひとつなら、それは優秀な学生を集めておきながら在学中に能力を引き出せなかったということを意味します。むしろ、大学自体の力は、偏差値が低いのに国家試験合格率・就職率に優れているほうが高いといえるはず。ここで国家試験合格率の最新版をご紹介します。詳細は『 薬剤師として働くために必要な薬剤師国家資格』をご覧ください。
以上のように、入試での合格率を測る上で確かに偏差値は重要ですが、薬学部のレベルを測るための基準には本来なり得ないものだということを理解しておいてください。